不思議の国のアリス症候群とは:不思議の国のアリス症候群の原因と特徴

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「不思議の国のアリス症候群」は、実際にはあり得ない現実離れをした空間を想像してしまうような思考力が病的に現れてしまいます。さまざまな奇妙な感覚がどんどん出現するのを促進しているとも考えられます。

 

この症状の根底には、間違いなく身体に対する空間認知能力に歪みがあるのでしょう。従って、この症候群と関係の深いとされる「てんかん」でも、実際に踊ったり泳いだりするような目的の無い動きを伴うこともあるのです。ちなみに「てんかん」は、脳内神経細胞の異常な電気的興奮により、痙攣、意識障害などを発作的に起こす慢性的な脳の疾患です。

 

「不思議の国のアリス症候群」は、てんかんの発作前、片頭痛の前兆として現れます。著者のルイス・キャロルも片頭痛持ちだったそうです。片頭痛の発作は脳に機能的な変化を与え、空間処理をつかさどる頭頂葉と、視覚認知をつかさどる後頭葉、そうした空間認知を総合する論理能力とも関係して何らかの異常を生じさせているのではないかとされています。

 

さて、「不思議の国のアリス症候群」の方ですが、新宮教授によると、空間認知領域に異常のある患者に絵を描いてもらうと、歪んだ家、曲がった時計などが描かれるそうです。顔の前で指と指を合わせる検査においてもうまくできなかったり、人によっては数字の位取りができないこともあるそうです。

 

新宮教授も、「不思議の国のアリス症候群」でも、空間認知に関係している脳の領域が、てんかんや片頭痛などの病気に巻き込まれていると考えられると述べています。